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2017年08月28日
【奨学生情報】笹川治子さんの個展開催中!
平成26年度日本文化藝術奨学金奨学生、笹川治子さんの個展が開催されています。
笹川治子
リコレクション ー ベニヤの魚
Recollection: the Plywood Fish
会期: 2017年8月25日(金)〜9月17日(日) ※火・水休廊
時間: 11:00~19:00
会場: Yoshimi Arts
大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル3F
TEL/06-6443-0080
http://www.yoshimiarts.com/
この度、Yoshimi Artsは、笹川治子の個展「リコレクション―ベニヤの魚 Recollection: the Plywood Fish」を開催致します。
笹川治子は、メディアから人々はどのように影響を受けるのかという興味から社会的なテーマを扱ってきました。2016年の自身の博士論文「メディアのなかの戦争 ――戦争画からゲームまで」と、2015年12月に企画したグループ展「戦争画 STUDIES」(東京都美術館)で、戦時中に美術やデザインがメディアとしてどのように動員されたのかを考察しました。
本展で展示するのは、2015年に東京藝術大学大学院博士審査展で発表した作品です。彼女の祖父が陸軍の特攻隊に送られた戦争体験をもとに、実際に祖父が帰属したであろう当時の現場に赴き、また目撃したという兵器などを様々な資料と照らし合わせ探求しました。祖父の言う人間魚雷は、鉄板ではなくベニヤ板でできていたといいます。
本展では、再構成して展示します。
Yoshimi Arts
収集した資料や祖父の証言から、あらためてベニヤ板製の魚雷を作成した。 魚雷には潜望鏡が取り付けられており、私が島をめぐって収集した写真をのぞき見ることが出来る。潜望鏡からぼんやりと見える像は、祖父が当時見たものかもしれない。 しかしどの写真もいまの風景でしかなく、彼が見た風景をすべて捉えることはどうしてもできない。
笹川治子