田中 望(タナカ ノゾミ)
1989年01月01日宮城県出身画家
2017年3月、東北芸術工科大学芸術工学研究科 芸術工学専攻 博士後期課程修了(芸術工学博士)。風土・歴史・社会事象などの総体としての「場所」を対象に、自らの体験をも含めた複合的な視点からアプローチを行い、「場所」との交渉の中から生まれる表現を探求している。また、自身のこうした一連の実践を「場所の芸術」として位置づけている。その他、地域でのプロジェクトにおいては、食や信仰・生業・移動や流通に着目したリサーチを行い、土地の成り立ちや文化的繋がりを物語的に表す作品の制作も行う。主な表現方法は絵画。イラスト・絵本・紙芝居なども制作する。2017年4月より仙台市内の文化施設に勤め、市民との協働事業などに携わる。
【第19回日本文化藝術奨学金受給 (2014年度)】
25周年記念助成対象企画概要
- ◆陶芸家氏家昂大氏との二人展<2018/7/7-8/26/塩竃市杉村惇美術館企画展示室(宮城県塩竃市)>
- ◆「アートみやぎ2019」展<2019/2/23-4/7/宮城県美術館(宮城県仙台市)>
塩竃市杉村惇美術館が主催する、若手アーティストの可能性に光を当てたVoyageプログラムとして開催される陶芸家氏家昂大氏との二人展。「塩」をテーマにした新作を含む絵画作品を展示する。また、宮城をめぐる今日の美術状況の一断面を提示する試み「アートみやぎ2019」(主催:宮城県美術館)に、五人展のひとりとして参加する。「仙台は東北随一の都市となるまでに、いくつかの歴史的な断絶を経験しており、それが仙台に感じる”何もなさ”に繋がっているのではないか。」をきっかけの問いとして、地域の勉強会に参加しながら制作を進め、絵画や調査資料による組み作品を発表する予定。
選評
田中望は東北芸術工科大学で博士号を取得。東北の風土や民俗学の文献調査、フィールドワークをおこない、各地の祭祀や民話などをモチーフに研究・制作を続けている。作品には絵巻物のように細部から全体へ、現代と歴史を交えた寓話的世界が描かれている。東北の各地域に関わりながらの文化活動、震災事業への参加などから、各地が持つ特性や歴史に物語を感じ取り、テーマを考え、自分の表現する物語として再構成している。作品を見ると、これからも田中は新たな「場」に呼ばれることとなる予感がある。更なる制作意欲を強く持って、その世界観を見せてほしい。今後も作家として成長し、国内外で活躍することを期待したい。(原 高史)
活動ブログ
2018年11月29日
「アートみやぎ2019」展の開催情報が公開になりました
25周年記念助成の対象として選ばれた田中望さんが参加する5人展「アート宮城2019」の開催情報が公開になりました。
以下、「アートみやぎ2019」公式サイトより転載:
活動結果報告
■助成対象プロジェクト1
[イベントタイトル]若手支援プログラムVoyage1 田中望 氏家昴大展
[発表の形態]展覧会
[日程]2018年7月7日~2018年8月26日
[時間]10:00~17:00
[会場]塩竈市杉村惇美術館 企画展示室
985-0052 宮城県塩竈市本町8−1
[主催]塩竈市杉村惇美術館
[来場者数] 1009人
[広報活動]
送付数:
印刷部数:チラシ5,000部/ポスター40部 ※DM送付件数217件/招待券250枚
広報データ:
テレビ1件/ラジオ1件/新聞1件/情報誌11件/ウェブサイト8件 合計:22件
■助成対象プロジェクト2
[イベントタイトル]アートみやぎ2019
[発表の形態]展覧会
[日程]2019年2月23日~2019年4月7日
[時間]10:00~17:00
[会場]宮城県美術館
980-0861 宮城県仙台市青葉区川内元支倉 34-1
[主催]宮城県美術館
[来場者数] 約4000人
[広報活動]
掲載:美術手帖(https://bijutsutecho.com/exhibitions/3348)
河北新報(https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201902/20190224_13031.html)
artscape(https://artscape.jp/exhibition/pickup/10152256_1997.html)
ほか。